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腎不全~皮下輸液~

ただいまサーシャは一日おきに自宅で皮下輸液をしています

大人しい子ではないので(笑)保定が大変でいろいろ試みた結果今の方法で行っています。

保定:ネットに入れてソファにすわり、毛布を膝に敷いてその上で膝に袋猫をのせて左手で抱えつつ皮膚をつまみ、右手で針を刺す。猫と翼状針を左手で抑えつつシリンジを右手で押す。
シリンジは大きいし動きも硬いのでちょっと力がいります。初め手で液がすんなり入っていくことを確認したら(ちゃんと刺さっていないと液が皮膚からもれたり、入らなかったりする)あとは顎でおしたり(笑)、テーブルで押したりします。順調にできれば(サーシャが動いたりしなければ)100ml2分くらいで終わります。

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これは獣医さんからいただいたもの。
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こちらはホームセンターで売っている作物入れる用のネット。10枚で160円で売っていました。紐だけ付け替えて使っています。

初めは、うとうとして丸くなっている時に背中に18Gの注射針(写真右)を刺して点滴で入れるという方法を試みました。
が、針を刺した途端ギャッといわれて、逃げられました。
18Gの針って太いし、注射針なので刺しすぎそうでこの方法は断念。

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右のピンクのものが18G左は21Gの翼状針です

⇒ただ、点滴で入れる場合(つまり重力で入れる)太い針でないと非常に時間がかかる。
加圧バッグというのがあるので買ってみました(未使用)。

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針を21Gの翼状針に変えました。
獣医さんと相談した結果、この針を使うなら加圧+点滴よりシリンジで入れるほうが早いということになり(シリンジ代の費用は毎回かかりますが)50mLのシリンジでトライしました。
1-2度失敗しましたが、なんとかできそうということで、この方法で約140ml投与することにしました(11月末)。50mlのシリンジは目いっぱい入れると70mlくらい入るので(メーカーで違いますが)50mL二本で140mL入れていました。

ところが、さらに病状が悪化したため輸液量を増やすことに(250mL)。
それで、100mLのシリンジを取り寄せてこれを使うことにしました。100mLのシリンジは120mLまでメモリがありますので、2本で約240mlになります。

数値が良くなってきたのと、貧血気味なので、輸液量を少し減らして現在は200ml一日置きの輸液になっています。

*気を付けている事*
・あたりまえですが、針は素手でさわらない。
・輸液パックの針を刺す部分も触らない。
・輸液パックは湯せんで少し温めていますが、針を刺す部分はお湯につけない(万が一雑菌が入ると嫌なので)。
・輸液を満たしたシリンジはシリンジの入っていた袋に入れて準備しておく(この袋は滅菌済みなので、長時間このまま置くわけではないのでこれが一番安全です)
・気休め程度ですが、レンジでチンのカイロの上にシリンジを載せています。
・輸液をする前に自分の肌に輸液をかけてみて温度を確認する(熱くなければOK)翼状針のチューブにある液は当然冷えてますからその分を見越して手にかけます(大した量ではないですが)。
・輸液を行う場所は決めている。シリンジで入れるのは家のどこでもできるという利点はありますが、サーシャのように嫌がる子にとってはどこに居てもも嫌なことをされるという記憶がのこります(恐怖記憶+空間記憶は固定化しやすい)ので、居間のソファーで行う事に決めています。
・消毒は消毒(あるいは除菌)シートで拭く程度です。もちろん手は洗いますが、血管に入れるわけではないので、それほど気をつかわなくてよいとの事でした。針を刺すと暴れて外れたり(あまり暴れるときは筋などに刺さるといけないのであえて外します)しますが、この場合は針先をアルコール綿で拭いて再利用しています。ただ、私の手に刺した針は使わないようにしています(最近は刺さなくなりましたが;笑)。
・シリンジ、翼状針、輸液パックからシリンジに入れるための18Gの針は毎回使い捨てです(普通に捨ててはいけないので獣医さんのところにまとめて持っていき破棄してもらいます)。
・テーブルはウエットシートで除菌して、物を載せるときはアルミホイルを敷いてその上に載せています。RNAの発現実験の時などこの方法(アルミホイル)を行うので、テーブルだけよりは良いかなという程度です。


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獣医さんで採血するときも大騒ぎする子なので、うちでもなかなかジッとしていてくれません。200ml輸液中に一度は動きます。 最近ではそれに動じず(嫌がれば止められると学習させない)ちょっと間を置いて(ネットに入れたまま)言い聞かせ(聞いているかどうかは不明)褒めちぎり(嬉しいかどうかは不明)、ちょっと落ち着いてから続けます。
もう二か月くらいやっていて、具合も大分良くなっているのだから、いい加減わかってくれるといいのですが、こればっかりはしょうがないですねぇ。

サーシャは終わると何故かご飯をやけ食いします(笑)、獣医さんへ行った後も家に戻った途端やけ食いするので交感神経(興奮)⇒副交感神経(興奮からさめる)ので、食欲出るのかなぁなんて思ったりしています(笑)、消化器系は副交感神経優位の時に活動が上がるので。

獣医さんの所では、ネット越しに噛みつかんばかりの勢いで抵抗しますが、家では嫌がるものの攻撃はさすがにしてこないので、私がやるのが良いようです。
初めのうちは、私まで嫌われたらどうしようと思っていましたが、輸液終わったあと、遊ぼうと声をかけてくるし、すぐゴロゴロ言って寄ってくるので、虐められているとは思っていないようでホッとしています。
Commented by chibininn at 2015-01-18 07:26
おおー、具体的な記事をありがとうございます。器具のおさしんいっぱいで、臨場感があってドキドキします。一人で保定しつつ、シリンジを押すってすごく難易度高いですよね。でも、針が細い分、猫様は楽なのかな。
Commented by にゃうちろ at 2015-01-21 10:06 x
うーん
私も実際に輸液している様子は見たことありますが
私自身では怖くてやはりできませんでした。
体調も波があるみたいですよね。
サーシャちゃんとりあえず落ち着いたようで良かったです。
ミュウは最近は結構不調なようで…
でも昨年も同じころ不調でもうだめかも、と思いながら
復活したので、また好転してくれることを祈るのみです。

やはり、同じケアをするにも、
獣医さんと飼い主では、猫にとって感じ方が雲泥の差なんでしょうね。
サーシャちゃんも、ユンコさんを本当に信頼しているから、好きではないケアのあとでもユンコさんを嫌いになんてならないんだと思います!
Commented by cawa-miu at 2015-01-21 17:17
ちびにんさん
投与中の写真は両手がふさがっていて撮れないので、器具だけでもと思ってUPしました。シリンジ結構固いので終わると手がいたくなります。針は一度刺さってしまえば太さは関係ないかもしれないのですが、細いと刺す時の抵抗が違うかな~
Commented by cawa-miu at 2015-01-21 17:21
にゃうちろさま
初め失敗した時”無理”って思いましたが、慣れれば何とかなるものです(苦笑)
確かに体調は波があるのかもしれませんねー、今のところ走り回っていますが、いつまた体調崩すかと心の中ではドキドキしています。ミュウちゃんはすごいと思いますよー、まだまだ頑張って欲しいです。寒いと体調崩しやすいのかもしれませんね。昼間はストーブつけられないのでエアコン3台フル稼働です、電気代、、、もうどうにでもなれって感じ(涙)
Commented by くま吉 at 2015-01-22 00:56 x
ふぅぅぅ
話には聞くのですが、初めて見聞きする具体的な方法です。
情報ありがとうございました。
読んでいてばりばり緊張しました。
既に自分自身が注射が怖くて逃げそうなタイプです。
でも、かわいいこのためならエンヤコラですよね。
これで調子を保ってるサーシャちゃんなら
きっろホントは全部わかってくれてるんだろうと思います。
ユンコさんとサーちゃんを応援しておりますですよ~~
ミュウちゃん、調子悪いんですか...
まろとほぼ同じ頃に生誕のミュウちゃん。
一緒にセブンティーンになろうね。
Commented by cawa-miu at 2015-01-23 13:00
くま吉おくさま
必要なければそれに越したことはないのですが、自分の覚書&少しでもいつかどなたかのお役に立てることがあればと思ってUPしました。
応援ありがとうございます! わかってくれてればいいのだけど、学習しないんですよねぇ、、毎回新たな気持ちで抵抗してくれます(苦笑)。まろたんはミュウちゃんと同じ年ですか~、御達者クラブ会員ですねー
Commented by chibininn at 2015-01-24 05:07
御姉さまの記事を読んで、アタクシも覚書程度に輸液の記事をUPしました。その中でリンク貼らせていただきました。事後報告で申し訳ありません。お許しいただけると幸いです。
Commented by cawa-miu at 2015-01-24 11:52
ちびにんさん、もちろん了解でーす、リンクありがとうございましたー
Commented at 2016-06-17 10:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cawa-miu at 2016-06-17 14:38
こんにちは、コメントありがとうございます。
そちらにうかがいますね~
Commented at 2016-06-17 15:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by シフォン at 2017-03-22 23:09 x
はじめまして。私のうちにも慢性腎不全の猫がいます。シリンジで点滴を自宅で一人で行うことになっているのですが、失敗するとこちらの気持ちがめげそうになります。ネットをつかっていらっしゃるのですが、ネットの上から針を刺すと猫が動いたりするときに針が抜けそうな気がするのですが、実際は大丈夫ですか?
Commented by cawa-miu at 2017-03-23 10:33
シフォンさま
こんにちは、腎不全の猫ちゃんがいらっしゃるのですね。私も初めのころは100mlのところ半分しか入れられなかったり、自分の指を刺したりと散々でした。刺す場所を首のあたりにしてからは痛がらなくなったので、少し楽になりました。
ネットは翼状針が入るくらいにハサミで切って少し穴をあけてそこから翼状針を入れていました。針は、刺した後片手で抑えていました。なので、シリンジは顎でおしたり、机で押したりしていましたよ~。おとなしそうな時は、抑えている手を放して両手でシリンジを押しました(その方が早いですよね)。
何かわからないことがあったらご遠慮なくお聞きくださいませ。非公開でメルアド教えてくださればメールでも対応できます。
大変だと思いますが、猫ちゃんは皮下輸液をするとだいぶ楽になるようなので、めげずに頑張ってくださいね♪
私も初めのうちはゴメンネと泣きながらやってました(笑)
by cawa-miu | 2015-01-17 18:54 | cawa (サーシャ) | Comments(13)

~La vie elegante de mes anges ~ しっぽを持った天使たちの優雅な猫生活と趣味のDIY、料理、日々のくらしなど..... by ユンコ


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